●番外編かつ二次創作、そして「Letters」と対になる本作ですが、いちばん苦労された点はどこでしょう?

番外編は書き慣れてますし、二次創作といっても語り手はいつものアイツなので特に難しくはなかったのですが。前半に関しては「Letters」というガイドラインがあったことで、かえって進めやすかったですし……。
そーですね、難しかったのは、たった一晩の出来事の中での真奈の心の移ろいを説得力あるように描くこと――その一点に尽きますかね。
逆に言えば、そのために必要なエピソードを重ねた結果がこの文章量ということで。



●本作を書いたことで、何か新たな発見などがありましたらお聞かせください。

うーん、これはあるような、ないような……。
ひょっとしたら俺はラブコメだけじゃなくて恋愛小説でもいけるんじゃ? と思ったこと(笑)。


 
●「こんなはずではなかった!」という、当初の目論見を外れた部分はありますか?

当初はもっと暗ーいお話にするつもりでした。
真奈が永一を「同類」と見做すエピソードにおいても、もうちょっと情念的というか、ドロドロした後ろ暗さを感じるシンパシーの予定だったのですよね。
そうならなかったのは……わたしの爽やかな人柄のなせる業か?(←ぜったいちがう)



●(書いたご本人にお聞きするのもアレですが……)この物語で、お気に入りのセリフをひとつ選ぶとしたら?

(書いた本人が言うのもアレですが……)いくつかありますけど、敢えてひとつなら第31章の永一の

>俺は読みたくもない祖母さんの手紙より、真奈ちゃんがついてくれた嘘のほうがいい。

ですかね。
この物語の半分はこの台詞の為にあるので。残り半分は……ヒミツ(笑)。


●本作はラブストーリーですが、ずばり(なにがズバリ)、作者えいみすさんご自身が彼女にするなら真奈タイプ? 由真ちゃんタイプ?

あくまでもタイプの話ですよね?
だったら、真奈タイプですかねぇ。由真ちゃんタイプはわたしの手には負えそうにない気がします。
ですが、真奈本人だったら全力で遠慮させていただきます。だって殴られるのヤダもん(笑)。



●作者ご本人が女子の気持になってお考えください。この物語に登場する男性陣(言及されているだけの梅っち、亮太くん、真奈パパ含む)、恋におちるとしたら、誰を選びますか?

これ難しいですね〜。
えっと、確認しておきますと本作登場(言及のみ含む)の男性陣って<向坂永一><志村正晴><三浦亮太><梅野浩二(ただし名前出てない)><村上恭吾><佐伯真司(真奈パパ)><エリック・クラプトン>の7名ですよね?(← クラプトン違うだろ)

うーん、「帯に短し襷に長し」じゃありませんけど、誰をとっても決め手に欠けるのは何故……。

消去法でいくと真っ先に消えるのは真奈パパですね。理由は年齢と後先考えない行動(笑)。同じ理由で身勝手な梅っちが消えます。
亮太くんは人畜無害な感じが良いのですが、彼は恋愛よりは結婚向きの人材ではないかと。なので、ここでは消えていただきましょう。
向坂は……こっちが恋のつもりでも違うことを考えていそうなので消す。
となると、残りはなんと志村と村上の2択なんですが――これ、どっちもヤダ(笑)。志村はハッキリ言ってガキだし、村上は逆に訳わからなすぎだし。

えーっ、決まりませんけど!!

……仕方ないので敗者復活で亮太くんってことで。

以上、インタビューでした。
ちなみにわたくし管理人として、「自分だったら?」と最後の設問に真剣に取り組んでみたところ……
どこをどう考えても、


◎1位 だんぜん梅っち
◎次点 それがダメなら志村


しか、ありえない。ありえないのですよ……!

真奈パパはなー、年齢はさておき私のタイプではない (すみません) し、
亮太くんも好きだけどタイプでないし (向こうもそうだろう)
向坂とはそもそも会話できそうにないし (なに考えてるかわかんない)
村上さんは心底めんどくさそうだし (ああいうこだわりのあるタイプは観賞用というか憧れポジションで眺めたほうがいいかと……)
うーむ。登場人物としては全員に対して好感があるのですが、恋愛となると、突然基準が厳しくなるのが人情というもの。ものさしは人それぞれなのでしょうけどね〜。
わたくしのヘンクツな恋愛スコープを通して見ると、ロックオンできるのは、この二人のみでした。

みなさまはいかがでしょうか?
 

*作者えいみすさんへのインタビューです*