▽まるであとがきのような▽

  アメーバで書評ブログをやりながら、合間にぽつぽつと書いていた物語です。
一年半前に書いたものですが、今となっては、遠い昔のことのような気がしますねえ……。

どこかで書いたような気がしますが、私はこのお話のような
「子供のころの自分にとってすべてだった人との別れ」
というテーマに、ものすごくこだわりがあるようで、この後の「OVER」でも、その番外編でも、
形を変えて同じことを書いているのですね。

もう大人なので、こういう「大人になる」というテーマにこだわりつづけるのもどうかと思うのですが。
私自身は、かなりいろいろなことを乗り越えずに捨ててしまうことで大人になってしまったので、
もう一度やり直したいという願望があるのでしょうね……。

 ところで、「生涯二番手」とでも言いますか、器用そうでいて要領よさそうでいて、
誰かの陰でいつもいつも報われないような、夏生のようなタイプの人に、私は物凄く弱いのです。
だけど、ヒロインはたいてい「運命の相手」のほうを選んでしまう。
あれがどうしても納得いかないというか……。
恋愛というのは、頑張ったから報われるというものではない。それはいいのです。
でもなあ。

好きになれる男なんかいくらでもいるけど、友達になれる男なんて滅多にいないのに。

このあたりの私の恋愛観というのも、ちょっと歪んではいるのですが、
でも、私はそう思うのですよ。


なので、この物語は主人公である貴子のことはさておき(えっ)、夏生に報われてほしいという、
そういうお話だったのかもしれません。
 

 

 

 

 

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